たくみの日本縦断 part12

後にも先にも泊まることがないであろう長万部からスタート。

オーナーさんがとても優しい人でいい宿だった。また来るかどうか分からないけど長万部、いい町だと思った

昨日まではずっと海岸線を走っていたが長万部からは内側に入って、北海道の細くなってるとこを跨ぐ。

走り始めて10km、今日は曇り予報だし、雨雲レーダーにも表示がないのに普通に雨が降ってくる。しかし周りをいくら見渡しても家がない。走ると水を沢山浴びそうなので、とりあえず自転車を降りて突っ立ってるしかなかった。割と末期、北海道が嫌いになりそう。

少し待つと雲が上がっていって雨も止んだので進む。函館→小樽は国道5号で繋がっているのだが、ニセコ周辺は山なので一旦回避をすることに。しばらくしてまた5号に入るとまた雨。ゴアを着るから雨が降るんだと、謎理論を展開し、ゴアを着ないで小樽まで突っ走る。

小樽の手前に仁木町というところがあってやたらフルーツ推しをしてくるのでフルーツが食べたくなってきた。「ミキプルーン」と似ている「ニキプルーン」が有名らしい。

プルーン食いたいなぁと思っていると、いつのまにか仁木町が終わり、隣の余市町に。

余市町の八百屋さんでプルーンを買って食べる。沢山入っているパックが並んでいたがそんな食べれないというと減らして売ってくれた。ついでにゆでとうきびも食べた。

プルーンは久し振りに食べたが酸味がある中でも甘さが際立っていて美味しかった。店主の方が自信があると言っていたゆでとうきびも今まで食べたとうもろこしの中で1番美味しかった。

店頭で食べてっていいよって言われたので店の中で食べながら店主の方とお話する。

仁木町が「ニキプルーン」というブランドを作ってしまって「ミキプルーン」と揉めたこと。実は仁木町より余市町のほうがフルーツが沢山あること。

地元の人と話をすると、そういう深い話が聞けるから印象に残る気がする。

是非また来て、と言われたので本当に数年後にまた行きたいなと思った。車で。

ちなみに余市町にはニッコウヰスキーの蒸留所(ワイナリー)がある。中が覗けるらしいけど、あまりお酒に興味がないので正面だけ。マッサンの舞台らしい。

そしてようやく小樽に到着。

ここまできてようやく晴れ間が見えるようになってきた。

平日なはずなのに、やたら人が多い。本州ではずっと人があまりいないところを通ってきたので人混みが辛い。

小樽で親から送ってもらったフリースを受け取り、サッと後にする。小樽も良かったけど個人的にはさっきの余市町の雰囲気の方が刺さったかなぁ…

そして小樽から札幌へ向かう。だいたい40kmくらいの道のり。アップダウンが多少あるがまぁまぁといったところ。

途中で、意味不明な幅寄せをされて、道路の穴に直撃。前輪がフレる。ちょっとこのままだとやばそうだったので、一回歩道で直す。

あーだこーだやってると、後ろから「お兄ちゃん、あげる」との声が。小学生の女の子がプチトマトをくれた。困惑したけど美味しいトマトだった。

さっきよりはマシになったので札幌へ向かう。札幌といえば味噌ラーメン。去年も何店舗か行ったけどまた行きたい。

ということで、はい。

「信玄」というお店で、ちょっと駅からは離れているが行列店。20分ほど待って入店。いろんなラーメンがあるが、せっかくなので辛味噌(越後)を注文。今まで各地の美味しいラーメンを食べてきていて感覚が麻痺しているけどそれと比べても普通に美味しかった。

せっかく札幌に寄り道したし、時計台とか札幌タワーを一通り眺めてから行く。

ここから今日の宿まで50km、ひたすら漕ぐ。北海道は平均速度がグロスになるから気持ちがいい。

そして今日の宿。

大正から昭和まで使われていた萱野駅という駅の駅舎を改装したライダーハウス。普段は複数人の利用があるらしいが、この日は貸切。周囲2,3kmにコンビニがないレベルのところで真っ暗でちょっと寂しかったが、駅舎に泊まるなんてことほとんどないので堪能したい。(あれ?去年したような…)

part12 完


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