おへんろ。10日目

いつものように起きた朝。いろいろあって、現在7時半。
「今日の予定を発表します。今日は足摺岬まで行って、一度四万十市まで戻り、高知県を脱出します」
「とうとう高知ともお別れか。ん? それって何キロ走るってこと?」
「大体100キロをちょっと超えるぐらいかな」
「100キロ!! そんな距離まだ四国来てから走ってないよ。しんじゃう……」
「ダダこねてても終わんないから。さあ行くよ!」
「はいはーい」

足摺岬へと向かう道中のことである。
「橋の向こうにチャリダーがたくさんいる気がするけど、何かあるのかな?」
「そういえば、さっき自転車屋さん(前日にスポークがとんだので、朝一で直していただいた。朝早くにお店を開けてくれたことにとても感謝!)でイベントがあるって話してたな。あれについてけば足摺岬に着くらしい」
「そんなこと言われても、みんな速そうだし、無理だよ」
「大丈夫だよ。どうせ岬までは一本道だから迷わない!」

やはりというかなんというか、数キロ走った地点にて。
「あれ? このトンネル通っちゃダメなやつだった。戻ろう」
「さっき一本道だから迷わないって自信持ってたのに……」
「……ごめん」
フラグ回収!!

無事正しいルートに戻り再出発。そこにチャリダー登場!!
「お遍路か? 頑張れ!」
「あ、はい」
「「ありがとうございます。そちらも頑張ってください」」
「ありがとう!」ノシ
「さっきの人たちかな? これについていけばry……」
「なんだよ。さっきあんなに嫌がってたのに、どっからそのやる気は出てきたんだよ」

あっという間に足摺岬へとたどり着いた2人。ひとりは元気そうだが……
「ついていったおかげで早く着けたね」
「ハァ、早く着けたけど、ハァ、めちゃくちゃ疲れた、ハァ、ハァ。これは、午後走れるかな」
「大丈夫だよ。今からお昼休憩するし」
「なんでお前は、ハァ、そんなに、ハァ、元気なんだよ!」

お昼休憩を挟み、だいぶ元気が戻ってきた2人のだが、また新たな問題が発生したようだ。
「休憩すると走りたくなくなるよね」
「さっき休憩すれば大丈夫みたいなこと言ったの誰だっけ?」
「は、はい。頑張ります!」

「ようやく四万十市まで戻ってこれたね。あんまりアップダウンがなくてよかったぁ」
「って、終わった気になってるけど、あと30キロぐらいは走るからな」
「まだ走るの? もういいじゃん。結構満足したし……もう眠たいよ」
「まだ3時だぞ。ほら、温泉待ってるから」
「温泉! 頑張る!!」
「相変わらずだな(笑)」

「やっと着いた!! 山があんまりなくてよかったなぁ。さて、本日の走行距離はなんと約132キロです」
「おお、僕達頑張ったね! よし温泉!!」
「はいはい」
こうして2人の一日がまた終わっていく。お遍路もあと半分ぐらいとなってきた。今日の疲れを残さないよう早めに床につく2人だった。

image

フル装を早く外したいタッキー


コメント 1件

  1. 某OB

    足摺岬のルートは初見殺しです。普通の人は間違います。
    (過去のブログ参照)

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