2020BRM223近畿300km枚方 渦潮 奮闘記

みなさん、どうもお久しぶりです。しらたき(Shiranchi)です。

前回までのあらすじ

無事に期末テストを終えた筆者、そこに待ち受けるのは正月のブルベ以来まともに運動しなかったせいで筋力、体力ともにドン底に落ちた姿だった。ブルベまでに残された時間は約2週間。果たして筆者は無事に300kmブルべを完走することが出来たのか!?

前回の200kmブルベの記事を読んでおくことをオススメします。→http://succ.shizuoka.jp/archives/71639

※前回の感想にて位置エネルギーは回復薬という表記がありましたが、あれはブルベにおいてエモンダに乗っている時のみ起こる現象です。普段はそんなこと思っていないのであしからず。

今回のキーワード:ブルベカード

ブルベ当日に主催から渡されるカード。自分の名前や住所、各PCの場所と距離が表記されている。今回は各々でPC通過時間を書き込み、ゴール受付にて渡すことで完走が認められる。

コース紹介

今回はひらパーでお馴染みの枚方市から淡路島一周(アワイチ、150km)をして枚方市に戻ってくる実走行距離310kmのコース。途中にフェリーでの移動が含まれる特殊なコースであり、獲得標高は約2900m。

2/23 5:00

枚方大橋近くの公園で受付を済ませ、ニコニコ動画で「30歳から始めるロードバイクシリーズ」を投稿されてるFETさんと挨拶をして、ブリーフィングを受ける。今回のコースの大きな特徴は兵庫県明石市から淡路島までフェリーを用いる点である。だからどうしてもフェリーの待ち時間・乗船時間が制限時間内(300kmなので今回は20時間)に含まれてしまうのである。フェリーは1時間に2本。タイミングが良ければロスタイム無し、悪いと30分近くロスが生まれてしまう。あとこのコース15時間切りする人おる?的なことを聞かれて誰も手を挙げなかった。そりゃそうである、そんなことを出来るのは日本を代表する三船さんぐらいなものだろう。ブリーフィングを終え、少し寒さに震えながらも車検を済ませて6:00に枚方を出発。ここから長い長い300kmのサイクリングが始まったのである

今日の天気は晴れ。風はやや強い西風といったところ。自分たちはまず枚方〜宝塚〜有馬温泉〜谷上(神戸)〜明石の約80km区間を向かい風を受けながら走る。まず枚方〜宝塚の約30km区間は準備運動である。今日の自分がどこまで動けるか感覚を掴む。向かい風も冬の浜名湖で受けるような強烈な風ではないので一安心である。だらだらと信号に引っ掛かりながら走ると宝塚に着いた。宝塚といえばあの宝塚歌劇団の劇場が有名である。その前を通り過ぎたのだが、朝8時前だというのに既に何人かのファンの方々が並んでいるのを見かけて少し驚いた。宝塚市街を抜けると、いよいよ有馬温泉まで約10km、一気に300m上がる直登が始まる。いよいよ登るぞってときに思わず「登りだ、やったー!」と口に出してしまったのを後ろにいたFETさんに聞かれてしまい、「登りだ、やったー?なんですね。」と言われてしまった。違うんですこれは僕みたいな小柄なチビにとって向かい風はとても辛いものでそれから抜け出せることへの喜びを表し(以下略)。浜松の名峰「秋葉山」で鍛えられた自分にとってはこれくらいは脚を廻したらすぐに終わる案件なので一人旅を敢行。なんだかんだで先行していた人を3人くらいは抜かしたと思う。サドルバッグを付けてるお陰で自転車が重くて仕方なかった。有馬温泉に着き、ここからPC1である谷上駅前のコンビニを目指す。少し下っては登ってが連続するので思ったより足が疲れた。

8:45 PC1到着。

バナナとおにぎり2個を購入しレシートを取得。手早く補給を済ませて22.3km先の明石を目指す。この調子で行けば何とか10時のフェリーに間に合うかといったところであった。明石までは下り区間と登り区間が存在し、風は向かい風。思ったより進まない。明石のフェリー乗り場に着いたのはなんと10:01。目の前でフェリーが出航するのを目にした。

次のフェリーは10:30。なぜか筆者はロクな補給を取らずに淡路島へ向かった。 淡路島までの乗船は約10分。乗ってみると波が高いのかよく揺れる。これはアワイチで風に苦しむ未来が見える。淡路島に着き、目指すは約30km先のPC2。走ってみると案の定横風向かい風に晒されて体力がごっそり持っていかれた。運良くトレインに乗ることが出来たので楽をした。途中、車通りが多く道幅が狭い箇所でハンドサインも出さずに急停止した一般のロードバイク乗りに出会って危なかった。ちゃんとハンドサインは出してほしかった。やはりフェリーでまともに補給しなかったツケが回ってきたのかラスト3kmは足が回らなかった。てかアミノバイタルとブドウ糖タブレット、ナッツ入りのチョコ1粒でよく走れたと思う。

12:47 PC2到着

洲本のコンビニに着くとサイクルラック一杯にブルベライダーの自転車が並んでいた。そして、外に何個もテーブルとベンチが用意されていた。サイクリストの聖地なのかも知れない。ここから先はPC3の道の駅うずしおまで何も無いという話を聞いたのでしっかりと補給をする。(梅干し、ドリンクゼリー、バナナ、おむすび弁当、非常用に満足バー2本)この時点で貯金は約1時間、あまりゆっくりとは出来なかった。PC3までは約43km、今回のブルベで一番キツかった箇所を進む。

はじめにPC2を出た直後、睡魔に襲われる。普通に眠かった。目を閉じるとそのまま寝てしまいそうで辛かったが、少し進むとアワイチ最初の山岳区間、水仙郷の登りが始まった。すると途端に眠気がどっかいったのである。バッチシ目が覚めた。やっぱり位置エネルギーは回復薬だ。そんな水仙郷を抜けて海岸線に沿って走る。今いる所は淡路島の南の西端、PC3は東端である。

もう一度言おう。今日はやや強い西風が吹いている。

遮るものは何もなく、淡々と向かい風を受けながら走る。普段なら30km/hで走れそうな道も25km/hくらいしか出ないが仕方無いと諦めて、脚を止めずに進むことを考えた。晴れてるから景色は良いけど飽きた。南東部に入るとPC3まで登り多めのアップダウンが始まった。ここまで散々坂キチぶりを発揮していた筆者といえどこれはキツかった。30kmも向かい風を受けて走ったあとにこれは誰でもしんどいと思う。一個一個の登りがデカかった。ようやっとの思いで道の駅に着いた。ちなみに距離はあと半分(150km)残ってる。あとで主催のオダックス近畿の人が言うには今回のアワイチで苦しんでいる人のツイートを見て楽しませてもらったと言っていた。

14:50 PC3到着

PC3道の駅うずしおは鳴門大橋がすぐそばにあって人で一杯だった。写真?んなもん撮る余裕無かったよ!自分で見てこい!!簡単にどっかの塩を使ったレモンサイダーを購入。大してカロリー無いくせに腹だけ膨れるのは気分が良くなかった。あと非常用の満足バーを1本開けた。さて、ここでレシートに記載された時刻をブルベカードに書き込むのだが、困ったことが起きた。カード払いの時に貰う控えとレシートで時間が9分も異なるのだ。正しいと思われるのはカード払いの控えだろうけど、ゴールしてレシート見せたときに?と思われるのもアレだなぁと思い空欄のまま先へと進んだ。次は淡路島のフェリー乗り場(岩屋)まで65kmだ。

道の駅を出発しフェリー乗り場まで戻る。時刻は17時台に入り、夕焼けが綺麗に見えたけどフェリーの時間がギリギリなので止まって写真を撮る余裕は無かった。途中、行きの反省を活かしてフェリーで食べる補給食(おにきり3つ、ドリンクゼリー、梅干し)を購入し、時間を見ると頑張れば18:00発のフェリーに乗れそうだった。太腿が大変逞しいお兄さんに引っ張ってもらい、ペースアップしてこれなら間に合う!と確信したとき、

サイコン「充電してください。」

自分「Oh my god!!!」

予想はしていた。でもフェリーまでは持つだろうと思っていた。。。引いてもらったお兄さんには先に行ってもらい、急いでモバイルバッテリーを準備しサイコンに繋げて給電しながら走る。一度足を止めると張り詰めていた糸が切れそうになる。追い討ちをかけるようにハンガーノックの症状も現れてきた。あと2kmで残りは5分。がむしゃらに走った。すると奇跡的にフェリーに間に合った。行きと違ってロスタイム無しでフェリーに乗れたので頑張って作り出した時間の余裕が無駄にならなかった。フェリーに乗ってすぐに補給を済ませる。コンビニの梅干しって案外イケる。食べ終わったあとの記憶がほんとに無い。気が付いたらフェリーが明石に着いてお客さんがゾロゾロと降りていた。多分10分ほど気絶してたんだと思う。うとうとした感じじゃない。ストーンとブレーカーが落ちたように意識を失っていた。

船を降りるとすっかり日は落ち、昼間にかいた汗が夜風を受けて一気に体温を奪ってきた。堪らずウインドブレーカーを羽織った。ゴールまでは行きと同じ道を約80km。ここで終わりに(DNF)したい気持ちもあったけど、まだ大丈夫。そう言い聞かせてペダルを回す。でもめっちゃ眠い。昼間に襲われた眠気とは段違いのやつである。街灯しかない道の中で頬をつねったり、「あめんぼ赤いなあいうえお」と叫んだりしたが効果はない。サイコンをふと見ると18km/hしか出していない。だらだらと8km程漕ぎ、登り区間に差し掛かる。すると眠気が治まってきた。ていうか元気なってきた。何度でも言ってやる

「位置エネルギーは回復薬」

登っているとPC4まで残り10km地点でコンビニが見えてきた。同じ船に乗っていた人が2人休憩していたので、自分も缶コーヒー飲んで眠気を完全に取り除こうと思い立ち寄ることにした。少しお喋りをしたが2人とも凄い方だった。1人は去年からブルベに挑戦している方で自分の父親とほぼ同年代(50代)だった。そんな歳になっても新しいことに挑戦するって凄いと思う。脚が痛いと言っていたけど身体は元気そうだった。もう一人の方は昔からブルベを嗜んでいて、ブルベで日本全国を走っているらしい。鹿児島から宗谷までの2400kmブルベも完走してるとてつもない方だった。YouTubeにも動画を投稿されてるらしいので探してみてほしい。この方とは次回の400kmブルベも一緒になるのでまたお会いできそうだ。

眠気が完全に取れ、脚が廻るようになってきた。正確には最大速度は全然出ないが経済速度は十分に出せるといった感じ。緩やかな登りだったのもあって比較的楽しく登ることができた。

20:20 PC4到着

PC4はPC1と同じコンビニで、到着するとアワイチで最後引っ張ってくれたお兄さんがいたので軽く挨拶をした。コンビニで何買おうかなって思いながら反射ベストのポケットの中に手を入れると異変に気がついた。

 

自分「ブルベカードが無い!!」

 

本当に焦った。マジで焦った。終わった…ってなった。250kmも走って、もうすぐ終わりだーってなったときにカードを紛失して認定外完走なんて洒落になんない。周りの人も大丈夫か?と心配してくれた。ひとまず深呼吸をする。すると蘇ったのはPC4から約2km手前でブルベカードを取り出した記憶だ。そう、あのときには手元にあったということだ。取りに戻れる、そう確信した。先にコンビニでレシートを取得して来た道を500mも戻るとブツが見つかった。ほんとに安心した。丁度すれ違ったPINARELO乗りのおじさんが気付いて拾ってくれた。優しい世界。

無事にカードが見つかったことでだいぶ気持ちが楽になった。有馬温泉までの登りはキツイけどキツくない。精神的余裕がある証拠である。芦有ゲートに着いた。ここで登りはおしまい。宝塚まで一気に下りる。ブルベ前に暗い所が苦手な自分はここの下りを少し心配していたが杞憂で済んだ。宝塚に着くと何回も一緒に走ったお兄さん達と合流した。お兄さんは朝から長袖ジャージ1枚で走っているからかとても寒そうにしていた。いやまあ、暖冬とはいえまだ2月、今回みたいに寒暖差が激しい日で山を下ればそりゃそうだろと思った。残り約30km。ここから信号にひたすら引っ掛かりながらも淡々と漕ぐ。これは自分の感覚だが、

残り30km「おっしゃ!もうすぐやん」

残り20km「おっしゃ!もうすぐ!」

残り10km「あと10kmもあるのか…」

残り5km「ゼェハァ、ゴールはまだか…」

残り1km「ヨッシャー!!」

あくまでも自分の感覚だけど共感してくれる人は多いと思う。今回は残り5kmで来来亭を見つけてめっちゃお腹が減りました。

23:24 ゴール

認定タイムは17時間24分。なにげに300km超のサイクリングは初めてだったので完走できて嬉しかった。PC3での話をするとどっちでも良いよって言われたので14:50を選択しました。

オダックス近畿の人「堪能できましたか?」

自分「いやぁ、アワイチが辛かったことしか記憶無いっすね笑」

2人「「ハハハ!!」」

お喋りしてたら神戸までの終電に乗りそびれたので近くの快活で一休み。隣のブースからのイビキがうるさくて仕方なかった。

 

反省・総括

ブルベカードを落とさない!!!←これに尽きる。眠気覚ましの手段を用意しておく。山だけ速く登れるだけではこの先行き詰まるから平坦や向かい風にも負けない力をつけようと思う。

 

次回予告

次回はなんと2週間後!浜松TT、九州での春ツアーを経て筆者は400kmブルベを完走できるのか!?次回、BRM307近畿400km茨木 近畿一周(西)。獲得標高たったの2500m!?


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