食い足ラン 8日目

8日目は朝から地獄めぐり。7箇所の地獄を回るのだが、アップダウンがキツく、距離が遠かったりするので、レンタカーで良かったと心底思った。この後予定があるので、ささっと7箇所の地獄をめぐり、小倉に向かう途中で九州チェーン店の資さんうどんを食べた。うまかった。

個人的にお気に入りの鬼石坊主地獄

資さんうどん名物の肉ゴボ天うどん

さて、本日の1番の目的は小倉あるあるcity。通称オタク収容施設だ。あるあるcity内にはアニメイトやメロンブックスなどのオタク御用達ショップはもちろん、マチアソビCafeや北九州市漫画ミュージアム、メイド喫茶などオタク受けする施設が多数収容されている。

実際にあるあるcity内に足を踏み入れるとそこはもう天国のように感じられた。小生、感嘆の念を禁じ得なかったでござる。だがしかし、コロナウイルスの影響で漫画ミュージアムやバンドリのLIVEシアターが営業中止。コロナウイルスをここまで憎んだことはないだろう。

だが実際、そんな事は後回しだ。あるあるCityに来た真の目的はメイド喫茶「めいどりーみん」への入国である。入国にあたり、だきょランの皆さんと綿密に打ち合わせをし、午後4時頃、めいどりーみんの前で落ち合った。実際に目の前にしてみると緊張と同時に恐怖も覚えた。僕みたいなこんなクソ陰キャがメイド様と話せるのだろうか、キョドってご迷惑をお掛けしないだろうか、そもそも2班計9人という大人数で押しかけてもいいのだろうか、そのような不安が頭の中を駆け回っている中、突然入国ゲートからメイドさんが飛び出して来て、天使のような可愛らしいお声で僕達に話し掛けて下さった。何て言ったかは緊張で覚えていないが、僕達の不安を和らげ、入国へと導いてくれた。

いざ入国してみると、そこはもう別世界のようだった。いや、別世界と言うよりかは夢の国だ。サイクリング部では2年間で北海道、東北、四国、九州を回るのだが、それに加え僕達はめいどりーみんという国を訪れたのだ。ツアー中に他国に行く班は初だろう。サイクリング部史上初の快挙である。

席に着くと、メイドさんがシステムについて事細かく説明してくれた。めいどりーみんにはルールがあるらしく、注文する時は「にゃんにゃん」、喫煙室は「お庭」、トイレは「お花畑」というそうだ。ちなみに説明してくれたメイドさんの名前はくうちゃん。僕達を入国へと導いてくれた言わば神様だ。みんな1番安いドリンクコースを頼んでいる中、隣に居たエルモは1番高いスペシャルコースを頼んでいた。僕はエルモを深く尊敬した。

まず運ばれてきたのはただのお水…のはずだった。お水を飲むと「萌(もえ)」どこからともなく声がする。しかも、飲むタイミングと同時にだ。周りを見渡してもそんなこと言ってる奴なんていない。そしてふと、他の人が水を飲んでいるシーンを見ると、「萌」と声を発しているではないか。しかも本人はその事に気付いていない。そして、僕はある事を悟った。この水は普通の水ではないッッッ…。満を持して、もう一度水を飲む。「萌」。やっぱり聞こえた。これで予想が確信に変わった。これは飲むと「萌」と声を発してしまう水なのだと。入国経験済みの遠藤曰く、これは「萌水」というそうだ。

そして、運ばれてきたドリンク達。9人分のドリンクを作るのはさぞかし大変だっただろう…申し訳ない事をしたと心の中で思った。ちなには僕が頼んだのはいちごミルク。飲む前にメイドさんとキュルル〜おいしくな〜れ的な魔法を一緒に掛けた。美味しさがn倍(n=メイドさんと僕達の魔力)になった。

その後、色々なメイドさんが僕達に話し掛けに来てくれてすごく楽しかった。西川がサイクリング部のことを自転車部と偽って、競技部感出してカッコつけようとしてるのにそれが空回りだったのが面白かった。さすが西川。さらにメイドさんに、大学生なんですか?とかいう禁断の質問もしてしまう辺り、やっぱり西川だなと思った。ちなみに、くうちゃんはよさこいをやっている永遠の17歳だそうだ。

僕達が入国していたのは1時間程だったが、その間にLIVEや誕生日プレートのお渡しなど様々なイベントがあった。追加料金を払うとイベントが発生するのだが、常連の気前のいいおじ様達がどんどんイベントを発生させてくれた。特に、カウンターに座っていたお金持ちそうなダンディーなおじ様、終始笑顔で僕達のことを「おぉ新入りか、いらっしゃい」みたいな雰囲気で見つめてくださってとても助かりました。こんな大人になりたいと心の中で思った。ちなみに、こんなにイベントが連続で発生するのは珍しいとの事。僕達はラッキーだった。それと、コロナウイルスの影響もあってかメイドさん皆マスクを着用していた。うん、これはこれでアリだな。むしろ、マスク着用のメイドさんなんて今の時期しか見れないのではないか?コロナウイルス万歳。

入国するのをあんなに嫌そうにしていたてっぺいと陸もすごく楽しそうにしていた。てっぺいはうさ耳のカチューシャを付けて満面の笑みだったし、陸に至っては、チェキの写真が上手く映らないからといって3回もメイドさんと写真を撮っていた。満更でもない顔だった。しかも、その間メイドさんと非常に楽しそうに会話していた。すごく羨ましかった。

その後、だきょランと別れ、僕達は博多に向かった。そこで焼き鳥を食べたのだが、まじでうまかった。特に、皮のタレ。これは格別うまかった。

話題が戻るのだが、めいどりーみんの皆さんには感謝しかない。というか尊敬している。こんな僕達に積極的に話し掛けてくれ、笑顔で対応して下さってさすがプロだなと思った。ただ、「何かの集まりですか?」「サイクリング部です。」と言った時のメイドさんの微妙な反応、これを見た時に僕は、日本にもっとロードバイクを普及させなければと思った。もっと自転車競技を身近なものに、野球やサッカーのような国民的なスポーツにすべく、僕はサイクリング部元工具として尽力していくべきだと痛感した。

夢の国の住人 けんけん


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