キャノンボール【準備編】

はじめに…
本当は達成して成功談を書きたかったのですが残念ながら達成はできませんでした。
ですが、今後どのようなことをケアすれば達成できるかを自分の中で整理するため、また今後キャノンボールをやる方にキャノンボールはどのようなものなのかを紹介する意味でブログを書きたいと思います
(キャノンボールとは…大阪東京間を自転車に乗り24時間以内で走破すること、もちろん交通ルールは厳守が前提です。)

 

 

【準備編】
この時点で成功するか失敗するかの半分くらいが決まるんじゃないかと思います。

 

方向

まずは東京から走るか、大阪から走るか、方向を決めるには風予報を見ます。追い風と向かい風では強度の違いが激しいので…。今回はGPV-風向,気圧予報(http://weather-gpv.info)にお世話になりました。

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また、風は高気圧から低気圧に向かって吹くということも知識として知っておくと役立つかもしれません。
これは5日前からは確実にチェックしておきたい項目だと思います。もっとも今回は台風が原因でなかなか予報が安定しませんでしたが…

(画像は2018年台風24号のgpv予報の様子。浜松はこれで3日ほど停電が続きました…)

 

 

ルート設計

キャノンボール
赤色の線が今回走ったルートです


ルートには人それぞれの考えがありますが、現在の定番ルートは鈴鹿峠を伊賀越えすることで回避するルートになっています(図、水色線部分)
今でこそ、伊賀越えが当然のルートになっていますが、東京大阪間TTにキャノンボールという名前が付くかなり前や、初期のキャノンボールでは皆さん550kmのフル国道1号線ルートを走っていたそう。

先人たちのそういう歴史を知り、国道1号線を走り切ることにロマンを感じた僕は京都周りで鈴鹿峠を越えるルートを選びました。この時点で定番ルートから30kmのハンデがあります。

また、最後にして最大の難関である箱根峠をしっかり登るか回避するかというところでも人それぞれの考え方があります。箱根を回避するルートとして御殿場(R246)ルート(図、青線部分)を取る人もいますがここでも国道1号にこだわりたい僕は箱根越えを選択しました。そのほかにも中山道ルートなどもあるらしいです。

 

 

時間設定

上記で調べた風向の時間変化、渋滞が予想される都市圏(大阪、名古屋、静岡、横浜、東京)を交通量の多い朝方、夕方に通らないようにする等考慮にいれます。休日になればそこの事情も多少変わると思います。

 

今回7:00スタートにした理由は、

・名古屋を昼間、横浜、東京を早朝に走ることができる

・夜間スタートよりも普段の生活リズムの延長線上でできるので体にやさしい

この二点のメリットからです。

ただ、この時間にスタートすると、ルート上での最高地点である箱根を夜中の2時に通ることになるので真夜中のヒルクライム、ダウンヒルになる上、一日の中で一番寒い時間帯に一番寒い場所を通ることになります。

 

夜中の0:00スタートだと、走り始めて何時間経ったかが時計を見ればすぐにわかるという点でメリットがありますが、朝方に名古屋都市圏を通過する、終電の問題で達成後の電車での撤収が困難など、開始時間によってメリット、デメリットがそれぞれあります。
それと同時にチェックポイントの設定を行います。
約550kmを24時間で走り切るためにはやはりペースが大切だと思います。

ここでも、信号が多い都市圏(これを信号峠という)、鈴鹿峠、金谷峠、箱根峠があることを考慮に入れながら時間設定をしていきます。
↓ざっくりですが今回はこのような目安を作りました(twitterにupしたものから改変)

7:00 梅田新道 0km←スタート地点からの距離
9:30 大津 60km
12:00 関 120km
14:30 熱田 180km
17:20 豊橋 245km
20:00 袋井 305km
22:00 静岡 360km
24:30 沼津 420km
2:30 小田原 470km
5:00 横浜 520km
6:30 日本橋 553km

 

 

 

装備

 

マシン:colnago A1-r 2017 これカーボン?ってよく間違えられるけどアルミバイクです。

コンポーネント:クランク-FC-6800(52-36T)

リアディレイラー RD-r8000

それ以外はほぼデフォルトの105コンポです。

(スプロケは11-28T)

あ、ペダルだけデュラエースでした(とくに使用感は105と変わらない…)

ホイール: MAVIC Ksyrium Elite UST

デフォルトのホイールは前後合わせて2kgあったのがこのホイールだと1520g

そしてチューブレスなのでチューブ分も軽量化に成功。ホイール、タイヤ周りでデフォルトから約1kgの軽量をしたことになります。

当日の空気圧はクリンチャーの乗り味を残したかった理由から若干推奨よりも高めの6気圧を選択

 

ボトルゲージはミノウラのシンプルなボトルゲージを選択。ダウンチューブにはボトル対応サイズ、シートチューブにはペットボトルサイズのゲージを装備しています。これは途中でエネルギーの吸収効率がいいコーラを差したかったという理由があります。

 

ライトはLEZYNEの SUPER DRIVE 1250XXLというライトをメインに使用。250ルーメンで約10時間ほど持ってくれます。サブでCATEYEのvolt400を装備。こちらはハンドル下に装着してトンネル等で使います。

 

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550kmを走るということでそれ相応の装備を持っていたほうがいいという考え方もありますが、大荷物なほど走行に支障がでるのでなるべく少量に抑えます。パンクをしたら終わりだと思い、チューブと空気入れすら持たないスタイルで挑みます。パンクしたらきっとシーラントがどうにかしてくれるでしょう(あまり推奨されないとは思いますが…)

 

 

バッテリーをハンドル回りにくっつけたい(ひっかけたい)、スマホのマウントポジションを取りたい、向かい風でも30巡航したいという理由でTTバーを付けていきましたが、僕の場合TTバーを持ってしまうと

・踏み込みたくなってしまい足を消耗しまう

・長時間TTポジションを取ると腰が痛くなってしまう

・ハンドルが重い、自転車の重量が増えるので登りが遅くなる

など、デメリットが多かったので、Garminが手に入る次回は付けないだろうと思います。

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サドルバッグもできるだけコンパクトにすることを心掛け、オルトリーブのサドルバッグMの装備していきました

サドルバッグの中には巾着袋が3つ

1つ目には現金やクレカなど

2つ目にはアミノバイタルPRO×6本

3つ目には携帯、ライト充電用のコード

それと箱根ダウンヒル対策用のフリースが入っていました。

 

そしてTTバーの左パッド下にモバイルバッテリーを装備、TTバーにスマホマウントを取り付けます。

 

アミノバイタルに関してはいままで使ったことがなかったので効果がよくわかりませんでしたが、巷で割と痛めた筋肉などに対して即効性が見込めるなどの意見を拝見し、疑いながらも100kmに一回程度補給すればいいや程度におまじないだと思って入れておきました。これがのちに吉と出てくるのですが…

 

 

次回、実行編です。

浜松2 たくみ

 


コメント 1件

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