無事、リアル関門を通過することができ、21:00ごろ、下関に到着。実質山口県最大の都市だけあって人が多く賑やか。
下調べをしたところ、この先の山陰道はガチ田舎ゾーンに入るらしいので、ある程度補給買い揃えておく。
山陰は辛いヤバいと言われているのである程度覚悟をしていく。
途中、角島大橋という凄く景色の良い橋があるのだが、暗いのでパス。といった具合にいくつかの観光地をパス。およそ100kmある萩まで頭をすっからかんにして走る。かなりアップダウンが激しく、50mアップの峠を5kmおきぐらいに上り下りさせられる感じだが、どうにかして萩に着く。萩の城下町、世界遺産らしいが、暗かった（夜中2時）だったのでパス。反射炉は入り口だけ写真を撮った
日中は30度近くあるが、夜中はほぼ22度くらいで走りやすい。止まると走り出したとき寒い。というわけで、ひたすら走る。21時から走り続けて朝5時には170km進んだ島根県、益田市に着く。8時間でこれだけ進んだのもありちょっと眠くなってきたのでコンビニで仮眠。
昨日の九州編からずっと走り続けていて、道路の細かい砂と自転車のオイルと汗の水分が蒸発して残った塩が足に着いていて痒い。
風呂を調べると60km先の風呂しか空いてない…ただ、このままグダグダしているわけにもいかないのでこれをモチベーションにして頑張る。
シャカシャカ漕ぎ、温泉津という温泉街にやってきた。古くは石見銀山の銀を運び出す港町だったが、地震によって温泉が噴出、温泉街になったというところだ。
中でもこの薬師湯という温泉は山陰でもっとも高い評価を受けている温泉らしい。源泉かけ流し（42度ほど）なので日焼け跡が痛い。貸切状態だったこともあり、熱湯風呂のコントみたいなことを数度繰り返して入った
2,3階はオープンスペースになっていて休憩が出来る。コーヒーもタダで飲める。ホットしかないから夏はしんどい気がするが。
この休憩スペースでまた少しの仮眠をとる。
出発しようと思ったら前輪のタイヤがパンクしている。道路の段差が激しかったからしょうがないかな。サッと直してすぐ出発する。出雲まではここから50kmほどでまたアップダウンが続く。
16:00
ようやく出雲に到着。昼過ぎにつけると思ったけど、結構グダってしまった。
出雲といえば出雲大社。せっかく来たのでちゃんとお参りをしていきます。神様が集まる神社ということで荘厳な雰囲気だったけど、前にいった伊勢大社のほうが神秘感があったかなという印象。
ついで旧大社駅舎もみていく。大正時代に作られた駅舎ということで時代を感じるつくりになっていた。
このあと、出雲といえばそばなのでそばを食べようと思ったけど、大体の店が昼過ぎに店じまいをしてしまうため断念。もっと早く来ればよかったかな…
思えば佐賀にいるときは出雲を目標にして走ってきて、500km。松江までは追加で30kmほど。もうこれこのままの勢いで松江まで行こうと決断。出雲大社観光が思いのほか早く終わってしまった…
出雲と松江の間には宍道湖という湖があって、北側と南側があるのだが、9号を走りたかったので南側を選択。走っているとちょうど日が落ち始める。ここで必要かどうか悩んだ望遠レンズが初の出番。本当に持ってきておいてよかった…
松江側まで来ると、さらに景色は幻想的に。話に聞くところ、宍道湖は夕日で有名らしい。いつもはどうかわからないけど、地元民と思われる人も「めっちゃきれい」って言ってるのが聞こえたので、特別きれいな景色だったのだろう。
松江に着き、さっきパンクして失ったチューブを買いに自転車屋に。
恰好を見たのか
「どこから来たんですか？」と聞かれたので
「佐賀から来ました」と答えると店員唖然。
距離的には浜松から広島くらいなので無理もないよな…
その後、腹ごしらえ。松江で評価の高かった定食屋さんへ。サイドメニューを好きな組み合わせにできるのが売り出そうで、生姜焼きとエビフライを選択。量もしっかりあっておいしかったです。疲れてはいるんだろうけどちゃんと食べられます。
松江には温泉があるらしく、そこへ行く。前に温泉に入ってから100kmほどしか走ってないが、体に染みる。
夜になってライトアップされている松江城を眺め、武家屋敷の街並みを通りながらネカフェへ。
長い1日（２日？）が終わりを告げる。
ここら辺の地理感覚がわからないけど、昨日まで佐賀にいた人が島根にいるってなかなか面白いよなぁ…って思った。
結局550km、獲得標高3000mくらい。このプロファイルだけ見ればフルR1キャノンボールとほぼ同じ。荷物減らしたらわからないけど東海道のほうが楽かなぁ…
part3 本州編 完
