たくみの日本縦断 part5

昨日が休息日(?)だったので今日は200kmほど漕いで舞鶴を目指す。長かった山陰道もこれで終わり。意気込んでいたら突然の雨。そこらへんにあった道の駅に飛び込む。

暇つぶしに中を見てみると、魚介類が並んでいる。そして安い。普通に売ってる価格の1/2くらいだろうか。眺めていると岩牡蠣が、しかも「生食できます!」と書いてある。ハンバーグプレートくらいの大きさで900円で売ってた。

魚捌く系YouTuberが岩牡蠣食べてる動画を思い出しますます食べたくなる。しかしこのあとまだ1700kmほど漕がなきゃ行けないのにカキに当たってしまってリタイヤということは悲しすぎるので断念。絶対また来たい。車で。Free!ってアニメの聖地だったので一度見て予習するのもありかな。

雨宿りをしていると、OBの先輩から「9号よき」ってLINEが飛んできたので、海側の178号から9号にルート変更(大元はこのルートであったが)。鳥取を越え、兵庫に入るとここの県庁所在地って本当に神戸?って風景が広がる。東北のどこかですとか言っても違和感ない。

そんなことを考えて走っていてふと足元を見ると泥だらけに。シクロクロスでもしているのかな?って感覚になる。もう風呂入りたい。

とりあえず今日のメインディッシュ、天橋立を日が暮れるまでには見たいので、サッと兵庫県をすっ飛ばし京都府に入る。

そういえば下関から500kmほど走った9号線ともお別れを。終点の京都まで走ってないが、この道作ったひと頭悪いだろ、ってのが総評。それだけ山陰の地形が複雑なんだろうけど…

わーっと漕いで天橋立に着く。よくパンフレットに載ってる景色は山の上から撮っているのだが、ロープウェイで上に行くのも面倒なのでパッと写真を撮っていく。

この時16:30。もし行けたらいこうと思っていた伊根の舟屋というところが18km先にある。日没までに間に合いそうだし、気力体力も残ってたので向かう。

舟屋の街中を走るのも楽しかったのだが、丘の上から舟屋街を見下ろすと凄い良い。とレビューに書いてあったので見に行く。

高台にある道の駅の展望台から見下ろす景色はよく見るジオラマそのまんまな感じがした。カメラのトイエフェクトが映える。ここでも望遠レンズの出番があってほんと持ってきてよかったと心から思った。

眼下に広がる風景に感動しながら休憩をとっていて、明日の天気予報は雨予報ということを考える。雨の中走るか夜走るかでいえば夜走った方が精神上楽なのでこのまま200km先の福井の鯖江まで走ることを決断。

ロングを走る前にとりあえずの夜ご飯。丹後の調味素材9種類を混ぜ込んだ、不味いが美味いという評判のくじから醤油を使ったくじからラーメンを食べる。ラーメンの上に浮かぶチャーシューは天橋立を連想させる。

運動中で舌がバカになっているけど、なんか奥深い味だなとは思った。

天橋立周辺も綺麗な街並みだったので、また旅行とかで行きたい。

長距離走行の覚悟を決めて、まずは当初の目的地の舞鶴へ。

港にはイージス艦やヘリ空母が並んでいて、夜の軍港って雰囲気がまた良かった。

ここから敦賀まで国道27号線を走るのだが、舞鶴で船下ろしした貨物を北陸地方に運ぶ幹線道路らしくトレーラーの往来が激しい。深夜であるが集中して進む。トラックが追い抜いて行く際に上がる水しぶきと爆風が混ざったのがミストになって足の泥が洗浄された。追い風で信号がないのをいいことに2時間で55kmというペースで進む。

敦賀に着き、「行きたい場所」にスポットしてあった旧敦賀港駅舎をパシャり。写真にある時間の通り、特になにかやってるわけでもないので先に進む。

少し進むとコンビナートみたいな光景が。工場夜景を楽しんだ。ブレッブレだけど。

ここから進むこと15km、道の駅で車で本州を北から南下してきている方たちが寝ているらしいので叩き起こしにいく。ここから8号線に入るのだが、路肩のなさ、路面の悪さ、勾配のキツさを考えてマジで人権を感じない。

ひーこら登り、道の駅河野へ。彼らの乗っている車の窓を叩く。この時、朝の4時である。叩いても全然起きないのでなんか申し訳なくなってきたところ起きてくれた。

折角会ったので、じゃんけんをすることに。ちゃんと負けました。

考えてみれば、延岡でゆりこちゃんに会ってから知り合いとは久しく会っていなかったのでとても嬉しかった。でも福井で同期に会うのはなんか変な感じがする。

ちょっと話をしていると眠くなって来たのと雨が降って来たので車で仮眠をとらせてもらった。1時間ほどの質の良い睡眠をした後、彼らに別れを告げ鯖江まで走る。

下りのトンネルでは道が悪すぎてサブライトがマウントから吹っ飛ぶ。ただ、交通量が多いので諦める。仕方ない…

スタートの鳥取から漕ぐこと340km、24時間かけてゴールの鯖江へ到着。やっとシャワーが浴びれる。足の裏がふやけてしんどかった…

part5 完


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